コウモリは暗闇でも自由に飛べる
夜の空を素早く飛び回るコウモリは、
ほとんど光のない場所でも
障害物にぶつかりません。
なぜコウモリは、
目が見えにくい暗闇でも
正確に飛べるのでしょうか。
① コウモリは「音」で周囲を見ている
コウモリは、
人間には聞こえない高い音、
「超音波」を出しています。
この音が物に当たって跳ね返り、
その反射音を耳で受け取ることで、
周囲の状況を把握します。
これを
反響定位(はんきょうてい)
と呼びます。
② 音の跳ね返りで距離や形がわかる
反射して戻ってくる音の
- 速さ
- 強さ
- 方向
を分析することで、
コウモリは
物までの距離や大きさ、
動いているかどうかまで判断できます。
小さな虫と
大きな岩を聞き分けることも可能です。
③ 暗闇はコウモリにとって有利な環境
多くの昆虫は夜に活動します。
暗闇では、目に頼る捕食者は不利です。
しかしコウモリは、
光がなくても問題ありません。
むしろ暗い環境の方が、
競争相手が少なく、
エサを取りやすいのです。
④ 目が見えないわけではない
誤解されがちですが、
コウモリは目が見えないわけではありません。
明るい場所では視覚も使い、
状況に応じて
「目」と「音」を使い分けています。
まとめ:コウモリは音で世界を描いている
- 超音波を出して反射を聞く
- 距離や形を正確に把握できる
- 暗闇はむしろ有利な環境
- 視覚と聴覚を使い分けている
コウモリは、
音で世界を感じ取る達人
なのです。


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