タコの腕はなぜ8本もあるの?切れても動く驚きの神経構造

海の無脊椎動物

タコの腕は「ただの手」ではない

タコは8本の腕を持っていますが、
それぞれの腕は単なる手足ではありません。

実はタコの腕には、
独立して考え、動く能力があります。


① タコの神経の大部分は「腕」にある

人間の神経のほとんどは脳に集まっています。
しかしタコは違います。

タコの神経細胞の約半分は、
脳ではなく腕の中に存在しています。

つまり、
腕そのものが「小さな脳」のような役割を持っているのです。


② 切れた腕が動く理由

タコの腕は、切れても
しばらくの間うねうねと動き続けます。

これは、

  • 腕に独立した神経回路がある
  • 脳からの指令がなくても反応できる

ためです。

光や触覚などの刺激に反応し、
自分で判断して動いているように見えます。


③ なぜ8本もあるのか?

8本の腕があることで、タコは

  • 同時に複数の作業ができる
  • 獲物を包み込むように捕まえられる
  • 逃げる・隠れる・攻撃するを同時に行える

といった強みを持ちます。

さらに、それぞれの腕が半独立して動くため、
処理能力が非常に高いのです。


④ 腕は再生する

タコの腕は、
失われても時間をかけて再生します。

これは捕食者に襲われた際、

  • 腕を犠牲にして逃げる
  • 生き延びる確率を上げる

ための進化だと考えられています。


まとめ:タコは「分散型の知能」を持つ生き物

  • 神経の多くが腕にある
  • 腕が独立して考えるように動く
  • 8本あることで高度な同時処理が可能
  • 切れても再生する

タコは、
地球上でも特に特殊な神経構造を持つ生き物なのです。

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